今回はレザー（合皮）シートの破れ補修の事例です。こちらのシートは学生時代から20年来の友人が乗るカプチーノの純正シートです。普段はほぼ使用していないということで預かっての施工です。
リペア前👇
サイドサポート部は表皮が大きく破れ捲れた状態ですが、表皮はまだ柔軟性があり何とかなりそうです。しかし、座面についてはかなり劣化・損傷が進んでいます。表皮はパリパリと硬くあちこちで破れが発生しています。正直このレベルだと施工対象外です・・・。おそらく直しても早い段階で直した周辺が破れてくる、という状態に陥る可能性が高いです。また、リペアでは残念ながらステッチ部分の再現ができません。このシートの場合、ステッチ部分が完全に裂けてしまっているため、リペアすると裂けたステッチ部分は平になり、元のデザインとは変わってしまいます。ですから本来ならば張替えをお勧めします。・・・が、今回は20年以上の付き合いになる友人のシートということで実験的な意味も含めて特別に施工します（笑）
座面の方は材料を手配する関係で、今回は”その①”ということでサイドサポートだけ先に施工します。
サイドサポート部は、乗り降りの際に擦れたり負荷が掛かる部分ですのでダメージを受けやすい部分です。本革のシートでもこの辺りが傷んでいるものが多く見受けられます。専用の充填剤と補強材で損傷した部分を整形し、その後表面のシボ模様を再現していきます。充填剤や補強材はシートの材質や場所等に応じて最適なものを選択します。見た目や感触重視か？それとも強度重視か？によっても変わってきます。
サイドサポートリペア後👇
どうでしょうか？綺麗に修復できたかと思います(*^^)v これなら言われなければ補修箇所はわからないでしょう。アップにも耐えられます（笑）・・・が、補修屋としてはまだまだ修行が足りません。精進します(^^;
最近はお手軽にシートカバーを装着される方が多いですが、純正の自然な見た目を好む方やシートカバーの装着感を嫌うという方もいらっしゃるかと思います。リペアなら傷のある部分だけを直しますので、見た目や座り心地は純正のまま、張替えや交換の1/5～1/3という低価格で済みます。張替えや交換を検討する前にぜひリペア（補修）を検討してみて下さい！
座面の方はまた後日施工します。うまくいかなかったら”その②”はお蔵入りになるかもしれませんが（笑）
トータルリペアサクライでは横須賀市を拠点に鎌倉市、逗子、三浦市、葉山町、横浜市周辺エリアも出張にてお伺いいたします。車内装に関することは気軽にご相談ください。張替、交換せずに綺麗に修復、再現いたします。
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